息子のジョーンズ骨折とPRP療法の経験から考える、身体のケアとAPS療法

高校最後の試合に間に合わせたい。その一心でした。
以前、私の息子がサッカーの練習中に足を骨折したことがありました。
診断されたのは「ジョーンズ骨折」。
足の小指側にある第5中足骨に起こる骨折で、骨がつきにくく、スポーツ選手にとっては復帰まで慎重な対応が必要になることもあるケガです。
当時、息子は高校3年生。
高校生活最後の大切な時期であり、できることなら最後の試合には出場させてあげたい。親として、悔いの残らないようにしてあげたいという思いがありました。
手術を受けた後も、医師の指導のもとで回復を目指し、良いと思われることをいろいろと調べ、できる範囲で取り組みました。
特に覚えているのは、近所には施設がなかったため、何度も酸素カプセルに通わせたことです。
当時は少しでも回復の助けになればという思いでしたが、実際にどの程度の効果があったのかは分かりません。
そして、もう一つ強く印象に残っているのが「PRP療法」という治療法でした。
自分の血液を利用する「PRP療法」とは?
数多くのプロスポーツ選手の治療に携わっている先生からのご紹介で、PRP(多血小板血漿)療法という治療法を知りました。
PRP療法とは、自分自身の血液を採取し、遠心分離機を使って血小板を多く含む成分を取り出し、患部に注入する治療法です。
血小板には成長因子と呼ばれる成分が含まれており、身体が本来持っている組織修復の仕組みに着目した治療として、スポーツ医学や整形外科などの分野で研究・活用されています。
ただし、対象となるケガや病気によって効果の根拠は異なり、必ずしもすべての方に同じ結果が得られるわけではありません。
息子の場合も、手術やリハビリ、医師の指導など、さまざまな取り組みを続けました。
そして何よりうれしかったのは、高校3年生の最後の試合に復帰することができたことです。
PRP療法も回復の一助になったのではないかと個人的には感じていますが、どの治療がどの程度役立ったのかを判断することはできません。
それでも、あのとき親子で経験したことは、今でも強く心に残っています。
※変形性膝関節症について、日常生活での足元の状態や歩き方との関係が気になる方は、変形性膝関節症と足元の関係|負担をインソールから考えるも参考になさってください。
最近耳にする「APS療法」とは?
さて、ここからは少し話が変わります。
私の仕事はインソールを通じて、お客様の足元をサポートすることです。
日々お会いするお客様の多くは、スポーツによるケガというよりも、ひざや腰、足の違和感、歩行時の不安など、さまざまなお悩みを抱えていらっしゃいます。
皆様それぞれに、病院での治療、運動、ストレッチ、生活習慣の見直しなど、身体のためにいろいろな対策をされています。
そうした選択肢の一つとして、近年「APS療法(自己タンパク質溶液療法)」という治療法も知られるようになってきました。
APS療法は、先ほどご紹介したPRPをさらに加工し、抗炎症性タンパク質や成長因子などを多く含む成分を取り出して使用する治療法です。
主に変形性膝関節症などに対して、関節の痛みや炎症の軽減を目的として用いられています。
息子が経験したPRP療法と関連する技術ですが、治療の目的や対象となる症状は異なります。
APS療法の特徴と気になる費用
私は医療の専門家ではありませんので、あくまで調べた範囲でのお話になりますが、APS療法には次のような特徴があります。
- 自分自身の血液を利用するため、アレルギーや拒絶反応のリスクが比較的低いとされています。
- 医療機関によっては、採血から成分の抽出、注入までを同じ日に行うことができます。
- 変形性膝関節症などの痛みを軽減する効果が期待され、研究が進められています。
ただし、注入後の痛みや腫れ、感染などのリスクが全くないわけではありません。また、治療効果には個人差があり、長期的な有効性についても研究が続けられています。
そして、気になるのが費用です。
現状では自由診療となるため、医療機関によって費用が異なり、かなり高額になる場合もあるようです。
日帰りで受けられる場合があることは魅力の一つですが、費用や効果、リスクなどを十分に理解したうえで、専門の医師に相談することが大切だと思います。
身体のためにできることは、一つではないと思います。
私自身、息子のケガを経験したことで、身体の回復や健康維持について、さまざまな方法があることを知りました。
もちろん、ケガや痛みの原因によって必要な対応は異なりますし、医療機関での診察や治療が必要な場合もあります。
一方で、毎日の生活の中で自分の身体をいたわることも大切ではないでしょうか。
歩くこと、立つこと、身体を動かすこと。
その土台となるのが、私たちの足元です。
エスコルテーゼでは、お客様が現在取り組まれている治療や身体のケアを大切にしていただきながら、日常生活をより快適に過ごすための補助的なアイテムとして「楽ヴォルソール(RAKU VORSOLE)」をご活用いただければと考えています。
インソールは医療行為の代わりになるものではありませんし、病気やケガを治すものでもありません。
しかし、足元を支え、毎日の歩行を快適にするための工夫の一つとして、お役立ていただけましたら幸いです。
これからも皆様が、ご自身の身体と向き合いながら、少しでも快適な毎日を過ごされることを願っております。
■参考資料・関連情報
本記事の医学的な説明については、以下の医療機関・学会が公開している情報を参考にしています。
※本記事は筆者の家族の体験をもとに、身体のケアについてご紹介するものです。特定の治療法の効果を保証したり、推奨したりするものではありません。治療の適応や効果には個人差がありますので、詳しくは専門の医療機関にご相談ください。
エスコルテーゼ
代表 西口 慎也
※毎日の歩行を快適にするためには、足裏のアーチや足元のバランスにも目を向けたいものです。インソールの役割とは?足裏・歩行・バランスとの関係では、インソールが日常生活の足元をどのようにサポートするのかをご紹介しています。
※エスコルテーゼの調整型セミオーダーインソールについては、楽ヴォルソールの特徴・価格・ご購入案内をご覧ください。毎日の歩行を快適にするためのアイテムの一つとして、ご検討いただけましたら幸いです。
