ぎっくり腰・腰椎すべり症とは?腰をかばう姿勢とインソール

腰痛全般

腰痛や腰の違和感の原因・症状・対策をイメージしたアイキャッチ画像
腰に関する基礎知識や、原因・症状・対策についてわかりやすくご紹介します。

「突然、腰に強い痛みが走って動けなくなった」

「立ち上がるときや歩き始めに腰が気になる」

「腰だけでなく、お尻や脚にも違和感がある」

腰の症状にはさまざまなものがありますが、よく耳にするのが「ぎっくり腰」と「腰椎すべり症」です。

どちらも腰に症状が現れることがありますが、同じものではありません。

今回は、ぎっくり腰と腰椎すべり症の違いを見ながら、腰をかばうことで変わりやすい姿勢や歩き方、そしてインソールと足元について考えてみます。

突然起こる「ぎっくり腰」とは?

一般的に「ぎっくり腰」と呼ばれているものは、急に起こる強い腰痛の総称として使われています。

正式には「急性腰痛」と呼ばれることがあります。

重い物を持ち上げた瞬間だけでなく、身体をひねったとき、前かがみになったとき、立ち上がったときなど、日常の何気ない動作をきっかけに起こることがあります。

また、「朝起きたら突然腰が痛くなっていた」というように、はっきりとしたきっかけが分からないこともあります。

ぎっくり腰=必ず腰の骨や椎間板が壊れている、というわけではありません。

急な腰痛にはさまざまな原因が考えられるため、強い痛みが続く場合や繰り返す場合には、医療機関で確認することが大切です。

ぎっくり腰になると身体をかばって立つことも

腰に強い痛みがあると、普段と同じように立ったり歩いたりすることが難しくなります。

腰を曲げたり、身体を少し傾けたり、痛みの少ない側へ体重を移したりすることもあります。

本人はまっすぐ立っているつもりでも、無意識に腰をかばっている場合があります。

こうしたときに注目したいのが、左右の足への体重のかかり方です。

片側ばかりに体重をかけていないか。

歩幅が左右で変わっていないか。

腰を気にするあまり、普段とは違う立ち方や歩き方になっていないか。

腰だけではなく、身体全体を見ることも大切です。

腰椎すべり症とは?

腰椎すべり症は、腰の骨である腰椎が本来の位置から前後方向へずれた状態をいいます。

腰椎すべり症にはいくつかの種類があります。

加齢などに伴う変化によって起こる「腰椎変性すべり症」や、腰椎分離症に伴って起こる「腰椎分離すべり症」などがあります。

腰痛だけでなく、神経への影響によってお尻や脚の痛み、しびれなどが現れる場合もあります。

また、長い距離を歩くことが難しくなる方もいます。

症状の程度には個人差があり、画像検査ですべりが確認されても症状がほとんどない場合もあります。

ぎっくり腰とすべり症は同じものではありません

ぎっくり腰と腰椎すべり症は、混同しないことが大切です。

ぎっくり腰は突然起こる腰痛を表す一般的な呼び方で、原因が一つに決まっているわけではありません。

一方、腰椎すべり症は腰椎の位置にずれが生じている状態です。

腰が痛いという点では似ていますが、身体の中で起きていることは異なります。

そのため、「腰が痛いからぎっくり腰だろう」と自己判断するのではなく、症状が強い場合や長く続く場合、脚のしびれなどがある場合には医療機関で診察を受けることが大切です。

腰をかばうと、姿勢や重心も変わる

ぎっくり腰でも腰椎すべり症でも、腰が気になると身体は無意識にその場所をかばうことがあります。

ここで考えてみたいのが「重心」です。

身体を片側へ傾ければ、左右の足にかかる体重も変わります。

前かがみになれば、足裏で体重を受ける位置にも変化が現れることがあります。

その状態で毎日立ったり歩いたりしていれば、靴底の減り方に左右差が出てくることもあります。

腰が気になるときほど、「腰だけ」ではなく足元から身体全体を見てみることも大切です。

腰痛なのに、なぜインソール?

インソールというと「足が痛い人が使うもの」と思われることがあります。

しかし、インソールは毎日の「立つ・歩く」と直接関係する靴の中で使用するものです。

腰をかばって立っているとき、左右どちらかの足に体重が偏っていないか。

立っているときの重心はどこにあるのか。

普段履いている靴は足に合っているのか。

こうした足元を確認することは、自分の立ち方や歩き方を知るきっかけになります。

インソールは、ぎっくり腰やすべり症を治すものではありません

ここは大切なところです。

インソールは、ぎっくり腰や腰椎すべり症そのものを治療するものではありません。

ずれた腰椎をインソールによって元の位置へ戻すものでもありません。

ぎっくり腰や腰椎すべり症の診断・治療については、整形外科などの医療機関へ相談することが基本です。

インソールはそれとは別に、普段の立ち方や歩き方、足元の状態を考えるためのものです。

治療とインソール、それぞれの役割を分けて考えることが大切です。

「腰をかばって歩く」が当たり前になっていませんか?

腰の痛みが続いていると、いつの間にか腰をかばった歩き方が自分にとって「普通」になってしまうことがあります。

一度、普段履いている靴を確認してみてください。

左右の靴底は同じように減っていますか?

立っているとき、いつも同じ脚に体重をかけていませんか?

左右で歩幅が違っていませんか?

足元を確認することで、自分では気づいていなかった身体の使い方が見えてくることもあります。

腰だけでなく、毎日身体を支える足元にも目を向けてみる

腰が気になると、どうしても意識は腰に集中します。

もちろん、腰の状態を医療機関で確認することは大切です。

そのうえで、日常生活では姿勢や立ち方、歩き方、そして毎日履いている靴にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

エスコルテーゼでは、足型や重心バランスを確認しながら、一人ひとりの足や使用する靴に合わせたインソールをご提案しています。

ぎっくり腰や腰椎すべり症をインソールで治すという考え方ではなく、「腰をかばうことで、自分の立ち方や歩き方がどう変わっているのか」を足元から確認してみる。

腰が気になる方にとって、そんな視点も身体を見直す一つのきっかけになるのではないでしょうか。


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